アルツハイマー型認知症と糖尿病の関係と、改善法はあるの?

いつもたくさんの方々にご覧頂きまして、ありかどうございます。

さて今回は、現代病の代表格と言われる糖尿病とアルツハイマー型認知症の関係と、その改善法についてお話をさせて頂きたいと思います。

戦後、あらゆる処に欧米化が広がり、私たちの食生活においても高カロリーなものや、糖類を多大に摂取するような食事形態へと変化して来ました。

それに伴い、肥満や糖尿病などの成人病と言われる病気も、近年増えて来ています。

糖尿病はそれ自体では、一見、健康上に大きな支障があるわけではないのですが、腎臓や血管や末梢神経などに影響を与え、これから発する命にも関わるあらゆる疾病の元にもなり得る、とても恐ろしい病の一つです。

それだけではなく、近年増えているアルツハイマー型認知症の発症にも、深く関与しているとも言われています。

アルツハイマー型認知症の原因と考えられる物質は、”脳のシミ”として知られている老人斑です。

老人斑は、「アミロイドβ」というタンパク質でできています。

実は、このアミロイドβは、認知症の症状が現れる20年以上前から、脳内に蓄積し始めると考えられています。

さらに、近年の研究では、“糖尿病”によってアミロイドβの蓄積が高まりやすいことが分かってきました。

なぜ、糖尿病だと認知症になりやすくなるのでしょうか。

その理由のひとつが「インスリン分解酵素」の存在です。

私たちの体では、すい臓から分泌されるインスリンによって、血糖がコントロールされています。

役割を果たした使用済みのインスリンは、「インスリン分解酵素」の働きで分解されます。

実は、このインスリン分解酵素、なんとインスリンだけではなくアミロイドβも分解するのです。

つまり、インスリン分解酵素は、アミロイドβを掃き出す掃除人の役割もあるのです。

しかし、糖尿病になると血糖値が上がり、インスリンの量が増え過ぎてしまいます。

すると、インスリン分解酵素は、インスリンの分解に手いっぱいになってしまいます。

そうなると、脳の掃除まで手が回らず、アミロイドβが溜まって、アルツハイマー型認知症になってしまうと言われています。

特に、Ⅱ型糖尿病は、カロリー過多や肥満、加齢によって血糖値を下げるホルモン「インスリン」が十分に働かなくなることにより発症する病気です。

実はこの時、体内ではインスリン分解酵素の働きを助けるNADがたくさん消費され、NAD量が低下した状態にあります。

そこで、II型糖尿病のモデルにNADの前身であるNMNを投与すると、NAD量が回復し、インスリンの効果が高まり、病態が改善することが分かって来たそうです。

この結果から、NAD量の低下が、インスリンの効きを悪くする要因の一つだと考えられたのです。

ヒト試験でも、NMNの経口投与による安全性と、インスリン感受性の改善が確認されています。

インスリンの感受性については、2021年4月にアメリカの権威ある科学誌『サイエンス』に、ワシントン大学の研究グループが行った研究結果が発表され、話題になりました。

このように糖尿病を改善する結果だけではなく、直接アルツハイマー型認知症モデルにNMNを投与した試験では、空間学習認知機能と記憶力が、アルツハイマーを発症していないモデルと同じ程度のレベルに回復した結果となったようです。

さらに、アミロイドβ の産生や慢性老人班、シナプスの喪失、炎症反応を減少させる効果も確認できたことから、アルツハイマー型認知症にも効果的な影響を及ぼす可能性が有るのではないでしょうか。

そうなのです、NMNは、単なる若返りと言われる効果だけではなく、このような現代病である糖尿病やアルツハイマーなどの予防や改善にも有効的であると、数々の研究結果として報告されています。

現代において、社会的にも、私たちの健康や生活にも、大きな影響を及ぼす糖尿病とアルツハイマーを、このNMNが、薬ではなく、サプリとして簡単に入手できて、どなたでも気軽に服用できる、夢のような時代がやって来たことは、私たちの抱える健康上の問題解決の糸口となるのではと思うと、とても明るい気持ちになれますね。

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