世界の土壌が危い〜野菜から約80%のミネラルが減少している〜
私たちが、毎日食べているお野菜。
その栄養価が、昔に比べて激減していることはご存知でしょうか?
こちらは、文部科学省「日本食品成分表 初版と2015年版からのデータです↓
1950年と2015年の比較で、ほうれん草の鉄分は100g中13mgから2mgと、なんと85%も減少。ニンジンや大根などそのほかの野菜でも80%ほど減少しているとされています。
世界でも同じ状況が起きています。
アメリカの調査ではアメリカ人の45%がマグネシウム欠乏で、1914年以降のキャベツ・レタス・トマト・ほうれん草のカルシウム・マグネシウム・鉄分の80~90%が減少。多くの果物や野菜は、過去100年間に大量のミネラルや栄養素を失っていると報告されています。

それは、農薬を使った農業が普及したことが、大きな原因なのです。
なぜ、農薬を使用すると、お野菜がミネラル不足になってしまうのでしょうか?
その原因の一つが、土壌微生物である土壌菌の減少です。
植物が土壌からミネラルを吸収するのに不可欠なのが、土壌菌なのです。
植物は自分の力だけでは土壌のミネラルを吸収できません。土壌菌との共生関係によって、ようやくそれらを吸収できるようになります。
根っこと共生する菌根菌(きんこんきん)と根圏(こんけん)微生物のサポートで、土のスキマから水とともにミネラルを根に供給し、吸収しづらいミネラルを吸収しやすいイオンの状態にすることで、ようやく土壌のミネラルを吸収することができるのです、
農薬によってこれらの土壌微生物が減少してしまうと、植物はミネラルが吸収できなくなります。
その結果、ミネラル不足のお野菜が育ってしまったのです。
そして、農薬の影響はそれだけではないのです。
その影響については、次回にご紹介させて頂きます。