腸内環境を整える方法
いつもたくさんの方々にご訪問頂きまして、誠にありがとうございます。
前回、腸内環境を整えることで、健康長寿への第一歩となることをお話しさせて頂きました。
そのためには、腸内の細菌のバランスを整えることに鍵があるということが、長年の研究でわかってきたといわれています。

これまでの腸活は、プロバイオティクスといわれる善玉菌とプレバイオティクスといわれる善玉菌のエサを摂り入れることで、腸内で乳酸菌生産物質を自然に作られるのを待つというスタイルが一般的でしたが、近年の食事など生活スタイルや加齢・ストレスなどによって、腸内の善玉菌が中々増えないというのが現状です。
いくら、乳酸菌やビフィズス菌、そして、そのエサとなる食物繊維を摂っても腸内環境が変わらないという方が多いのは、そこに原因があるからと云われているようです。
そこで、近年、体外で乳酸菌を発酵させて作った乳酸菌生産物質、いわゆるバイオジェニックスを取り入れる方法が取り沙汰されてきています。
バイオジェニックスは、胃酸にも強く、腸にしっかり届いて腸内で発酵を介せずに体に直接摂りこむことが出来るので、腸内のバランス改善をサポートしてくれます。
そう、プロバイオティクス、プレバイオティクス、バイオジェニックスのこの3つの柱をしっかり摂ることで、私たちの腸内環境を改善することに繋がると言われているのです。
そもそも、「乳酸菌生産物質て何?」と思われる方もいらっしゃるかと思いますので、簡単にご説明をさせて頂きます。
まず最初に、ひとことで言ってしまえば、乳酸菌生産物質とは、善玉菌が作り出す物質のことです。
それは、乳酸菌が発酵、増殖する過程で作り出す代謝物の総称で、複数の物質が総合的に働いて私たちの体作りをサポートしてくれます。
現在では500種類以上も確認されており、代表的なものとしてビタミン、ペプチド、アミノ酸、抗酸化作用のあるポリフェノールや、痩せ菌とも言われる短鎖脂肪酸などがあります。
私たちの腸に存在する菌は多種多様で、全ての人が同じ腸内環境ではないようです。
ですので、各人にとって有用な物質が違うため、より多くの種類の株の菌と、この乳酸菌生産物質とを取り込むことが大切であると云われているのです。
大腸内の菌によって人格が造られるとも言われるほど、私たちにとって、腸内環境を整えることの大切さがご理解頂けるかと思います。
次回は、「痩せ菌」とも異名をとる短鎖脂肪酸についてご紹介させて頂きますので、またご覧頂けると嬉しく思います。
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